会社にお金がない!お金を無くす5つの意思決定を管理する!
弊社への相談は基本お金に関わることです。経営ですのである意味当然と言えば当然なのですが、どうしてお金が無くなったのかは、決算書をみれば明らかになります。
ただ、無くなってからあがいても後の祭りで、どうしようもなく泥沼にはまっていくことが多いため、今回はどういった意思決定がお金を無くすのかをお伝えできればと思います。
経営目的が無い
1人で事業運営をしていれば必要ありませんが、2人以上集まれば組織が形成されます。その際、何のために事業を運営しているのかを記した共通認識がなければ、個人的な主観が入り事業方向性とはとは関係ないものにお金を使ったりします。
個人は良かれと思っても、目指すべき方向性と違えば、一貫性が無く顧客からは飽きられ、それを正すための追加資金も必要になります。経営目的に沿って一貫性をもって取組んでこそお金は増えていきます。
事前調査不十分
これは良く創業時や新規出店、新事業を起こす際に起きます。周りからおだてられ勢いで創業してしまったはいいが、顧客獲得をどの様にしていくか創業市場に十分なマーケットニーズや顧客誘因性が見込まれるかの調査が不十分で売上増に四苦八苦する。
フランチャイザーから利益が右肩上がりの出店計画書を見せられ出店すればそれだけ利益が得られると軽く考えている。出店前の競合店調査や交通量調査など自分自身の目でみて感じることをせず、生の情報を足で稼ごうともせず、オープンした後、当初計画との乖離に愕然とし、更なる投資をかけるが立地の失敗を取り返せず最終的に撤退する。
新事業についても同様で、事前調査に労力を費やすことは、お金を増やす可能性を高めます。
資金計画が存在しない
- 創業・出店・新事業で損益計画だけで資金計画が無いか一部だけという会社も多い。設備資金は考えていても運転資金を計算に入れておらず、創業後すぐ資金が枯渇して、民間金融機関から調達できずノンバンクや悪質業者に手を出す経営者も多い。
- ここから稼いだ利益がノンバンクなどの利息で、根こそぎ持って行かれ、破綻への道が近くなる。よって資金計画を立てることで事業としてお金が増えていくのか、自己資金と調達資金のバランス金額をどうするか考える。
- そうすることで金回りが良くなる可能性が増え、創業・出店・新事業案にも具体性が出て成功確率、撤退基準も明確になる。
節税重視
- 纏めて損金に出来るまたは将来の益金として変更できる部分を上手に活用して節税するのは問題ない。
- 節税は基本の基であり、節税重視の必要は無い。節税重視になればなるほど、社外への資金流出を含んだ投資策に陥り、(返戻型保険、まだ使えるパソコン・車の買換え、あまり使わないモノをまとめ買いなど・・・)結果、資金を流出させ利益を圧縮し節税する。
- 納税した分だけお金が増える可能性を高めます。納税した分だけ会社の信用も高まります。
固定費に無頓着
- お金がない経営者は驚くほど、固定費に無頓着。無頓着だからお金が増えていかない。
- コスト構造が変動費割合が多ければ、多いほど売上の減少にも耐えることが出来るが、固定費割合が多ければ、売上の減少が即赤字→資金流出の危険性が高まる。
- また固定費というのは一度増やしてしまうと、人間の相対所得仮説と同様ですぐには下げることができない特性も持っている。
- 固定費割合が高ければ、レバレッジが効くので、ハイリスク・ハイリターンなビジネスモデルは可能だが中小企業は失敗したときの体力が脆弱という側面もある。
- 固定費の特性を知った上で、投資効果のチェック機能を効かせていけば、お金を増やせる可能性は高まります。
以上、5点について述べましたがいかがでしたでしょうか?5点を逆の意味に置き換え遂行していけば、お金が増えていきますよ!
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