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金融機関別メリット・デメリットについて

日本にはいろいろな金融機関がありますが、融資取引を行う場合のメリット・デメリットについて話させていただきます。

金融機関を区分すると次のようになります。

1)都市銀行

普通銀行のなかで、大都市に本店を構え、広域展開している日本の銀行の事です。

2)地方銀行

一般社団法人全国地方銀行の会員である銀行で、地方都市に本店をおき、地方経済を営業の基盤としています。第一地方銀行と称される場合もあります。

3)第2地方銀行

一般社団法人第二地方銀行協会の会員であり、金融庁の「免許・登録業者一覧」に於いて「地方銀行/第2地方銀行」とされた銀行である。地方都市に本店をおき、地域経済を営業の基盤としている、もともとは相互銀行のことです。

4)信用金庫

信用金庫法に基づいて設立された共同組織の金融機関。一定地区内に住所または居所、事業所を有する者、また、その地域内において勤労に従事する者が会員となり出資する。

5)信用組合

明治33年の産業組合法に基づいて設立された信用・販売・購買・利用の各事業を行う産業組合の一。昭和24年にそのうちで金融機関としての性格が強いものは信用金庫となった。

 

次にこの金融機関と融資取引を行う場合のメリット・デメリットについてお話しさせていただきます。

1)都市銀行

  メリット:融資金額が大きい

       多くの融資商品がある

       低金利

       プロパー融資の可能性が高い

 

 デメリット:借入金返済条件変更が困難

       融資審査が厳格

       担当者が頻繁に交代する

       納税の滞納があると融資が困難

2)地方銀行

  メリット:収益性の高い企業に融資をする傾向がある

       比較的融資額が多きい

       地域で積極的に融資活動を行う

 デメリット:回収姿勢が強い

       財務状態があまり良くない会社に対しては金利が高い

       特定市域内に地盤が強いため、倒産の場合その地域

       での再起が困難

3)第2地方銀行

  メリット:大半が地方銀行と同じ

       特に収益性の高い企業に融資をしたがる

 デメリット:本拠地意外で融資を行う場合は、本拠地に本店がある

       会社の場合は親会社の保証を求める場合が多い

4)信用金庫

  メリット:保証協会付融資が得意

       比較的審査が早い

       追加融資には柔軟に対応

       同一法人と長期的取引を希望

 デメリット:融資金額が小さい

       プロパー融資には慎重

5)信用組合

  メリット:取引関係が長期だと、各種条件変更に多少無理がき

       個人的つながりが多い

 デメリット:金利が高い

       プロパー融資が少ない

       出資金が必要

       総借入額が小さい

 

今後金融機関から資金調達を行う場合は、参考にしてみてください。

 

※こちらの記載は、あくまで当社の印象から記載しております。個々の銀行ごとに特徴も違いますので、参考程度にとどめてください。

この記事の著者

  • 山中 肇

    経歴:愛知県第二地方銀行 管理職
    主な実績:
    ・金融機関調整
    CF以上の返済を履行していた先に対し、金融機関の見直しを行い、CF以内の返済額への減額対応し実現。
    ・資金調達
    適正な金額・期間・調達方法のアドバイスを行い資金調達を実施。
    ・リスケ対応
    改善計画書を作成し金融機関に一緒に訪問しリスケ交渉の支援を実施し毎月の返済額の見直しを行い、予実管理まで実施。
    ・サービサー対応
    サービサーとの交渉に同席し、円滑な交渉をサポート。
    ・金融機関対応以外に租税関係の交渉同席、取引先への支払延期交渉同席等、些細な事から大きな事まで対応しております。

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