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保証協会付融資のリスケジュールについて

プロパー融資、保証付融資、それぞれのリスケジュールについて。

 

保証付融資とは信用保証協会の保証が付いた融資、プロパー融資とは信用保証協会の保証が付いていない融資のことですが、保証付融資においても、融資の出し手は銀行であり、その融資に保証協会が銀行に対し保証を付けているに過ぎません。

 

いずれも、リスケジュールを行いたい時は銀行に相談し、交渉する必要があります。

 

保証付融資においては、銀行側がリスケジュールに応諾するのであれば、保証協会も応諾してくれます。

 

もし、保証付融資において銀行がリスケジュールになかなか応じてくれない場合は、保証協会に直接行き、保証協会の職員から「銀行に相談してくれ」「銀行の判断に任せる」などの言葉をもらうようにします。

 

そしてそのまま銀行に行き、保証協会の職員がこのように言っていた、ということを伝えれば、銀行としてはリスケジュールを断りにくくなります。

 

また保証付融資のリスケジュールで気を付けなければならないのは、信用保証料が追加でかかる、ということです。

 

保証付融資を受ける際、保証協会には保証料を支払いますが、それは

 

信用保証料=貸付金額×保証料率×保証期間(月数)/12×分割係数

 

という計算式で計算されます。

 

注目していただきたいのは、この計算式の中で、分割係数、というところです。

 

融資は、毎月の返済により残高が減少していきます。そうすると、保証協会が保証しなければならない融資金額は返済ごとに減っていきます。

 

それを考慮して、分割係数というのが定めれられ、期日一括返済の融資より、分割係数分、保証料は減少することになります。

 

では、リスケジュールでなぜ保証料が追加でかかるのか。

 

毎月返済の減額幅が大きいほど。最終返済日を伸ばすほど。追加でかかる保証料は大きくなります。

 

毎月返済の減額幅が大きくなると、保証協会が保証しなければならない融資金額はなかなか減らないため、毎月返済の減額幅が大きいほど、追加保証料は大きくなります。

 

また最終返済日を伸ばすほど、当然、保証期間が長くなるため、追加保証料は大きくなります。

 

どれだけ大きくなるかは、大変複雑な計算であり、保証協会でコンピュータで弾き出してもらうしかありません。金融機関を通じて、保証協会に教えてもらうようにします。

また、保証料は分割支払いできるのか。

保証付融資を普通に受けた時は、返済期間が2年以上あれば、分割支払い可能ですが、リスケジュールでの追加保証料は、分割支払いは不可能です。保証協会に直接聞いても、ダメ、と言われます。

 

しかし銀行を通じて保証協会に交渉したり、保証協会にだめでもともとで交渉したりして、保証料が分割できることは、とても珍しいケースですが、成功することもあります。しかし基本的に、分割支払いは不可能、と考えてください。

 

なお、プロパー融資でも保証付融資でも、リスケジュールの交渉をせず、延滞状態を3ヶ月ほど続けると、期限の利益の喪失通知、つまり一括で返済してください、という通知がやってきて、その後は次の処理に入っていきます。

 

保証付融資では、保証協会が企業の代わりに銀行に融資を一括で支払う、代位弁済が行われます。代位弁済後は債権者が銀行から保証協会に移ります。

 

ただ代位弁済という次の段階になる前に、リスケジュールで資金繰りを付け、その間に経営改善を行って利益を回復し、返済を再開できるようにしたいものです。

 

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