事業計画書を中小企業の成長戦略に活かすには!?
事業計画書とは・・・
あなたは、事業計画書を作成したことがあるでしょうか?
銀行提出のためや、その他、何らかの審査等のためなど、外部に提出するために事業計画書を作成する企業は多いと思います。
しかし、多くの中小企業で自社の経営のために、かつ事業計画書を作成し、その進捗度合(計画どおり実績が進んでいるかどうか)を管理することまでできている会社は、そんなに多くはありません。
業績を伸ばしていくためには、事業計画書を作成し、進捗管理をすることは重要です。
事業計画書は、家を建てるのに例えるならば、設計図です。設計図は、まだ建っていない家の未来予想図であり、建てる作業を行う時の基準になるものです。
設計図がなければどんな家を建てて良いのか分かりませんし、無理に建てたとしても、想像と全然違う家ができたり、丈夫ではない家が建ってしまうかもしれません。どんなに大工さんがいても、材料がそろっていても、道具があっても、設計図がないだけで、家が建てられない状態になるのです。
このように考えると、経営における事業計画書も同じかもしれません。事業計画書があるから、それを実現するために、社員が動くことができるのです。でも、その先の方針や計画がなければ、仕事を実行できないのです。無理に実行しても、経営者と社員の未来像の認識が違えば結果は大幅に変わってきてしまいます。
実行し結果が出たとしても、基準になるものがないので、その結果が良かったのか悪かったのかも判断ができないので、反省も成長もできません。もちろん、完全な形での事業計画書はなくても、上記の例のように全く何もないと言うわけではなく、おおよその方向性や計画などはあるとは思います。
でも、それを事業計画書として整えることによって、もしその計画から実績がかけ離れても修正できるのです。
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事業計画書には何を書けば良いのか?
では、事業計画書はどのように作成すれば良いのでしょうか?大きく分けて3つのことを検討する必要があります。
1つ目は、現状(過去の実績を含め現在の状況)。
2つ目は、将来像。
3つ目は、現状と将来像をつなぐ具体的な計画。
外部に提出する際は、ひな型等があるかもしれませんが、自社内での経営のための事業計画書であれば、特に決まった形式があるわけでありません。上記の3つの事柄をわかりやすく書いていけば、ひな型を使っても、使わなくてもかまいません。
これは、ひな型通りに形式通りに書いてあれば、事業計画書として良いというわけではないと言うことなのです。形ではなく、上記の3つの事柄が、読む人、実行する人、進捗を管理する人にとって、分かりやすく実行できるかどうかと言う点が重要です。
そして、「分かりやすく、さらに実行しやすい事業計画書」を作成するためには、文章と数字の両方で計画を立てていくのが良いと思います。
文章だけでは計測ができにくい面もありますし、数字面だけですと行動する時に具体的な行動が取れません。現状、将来像、具体的な行動計画を文章と数字の両方で作成してみてください。
事業計画を実行する(進捗管理、振り返りの仕組化)
そして、次の段階です。事業計画書を作成すること自体が目的となって、年度初めに作成だけして、そのまま机の中に保管されているという会社も多く見られます。
しかし事業計画書は、作成するだけでは意味はありません。
計画と実績の差異がどのくらいあり、どんな理由で差異が出たのか、そして、その差異を埋めるための対策を検討し実行するまでが、事業計画書を作成し、実行することなのです。
この計画と実績の差異分析とその対策は、できれば短い期間で行った方が良いのです。それは、早め対策が立てれれば早めに修正できるので、業績回復に寄与しやすいのです。よって、1ヶ月に1度くらいは振り返りをして、次の月の対策を練るという流れを作りましょう。
事業計画書のまとめ
まとめますと、事業計画書をどのように作成するのかと同時に、その後の進捗管理をどのような仕組みで行っていくかと言うところまで作り上げていく必要があるのです。
単に「事業計画書を作成する」と一言で言っても、ここまで仕組みを作り上げる必要があるのです。
そして、ここまで仕組みを作りあげ、実行できれば、事業計画書は単なる、外部提出用の資料ではなく、自社の経営にとって重要であり、業績が回復する原動力になる強力なツールとなるのです。
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