【Q&A】なぜセミナーや本で勉強しても売上が上がらないのか
全業種中小企業向け、売上が上がる仕組み構築術Q&A
【質問】
私は経営者で、マーケティングのセミナーに参加したり、本を読んだりして、なんとか自分の会社の売上を増やしていきたいと取り組んでいます。しかし、なかなか思うように売上が上がりません。私には何が足りないのでしょうか。(H様)
【回答】
自分の会社の売上を増やしていきたい経営者は、その方法を知ろうと、いろいろ勉強されていることでしょう。では、そこで得た知識・ノウハウをどう実践していくか。
1.セミナーや本で学んだ。→2.学んだことを実践してみた。
このプロセスにおいて、多くの経営者は「実践してみたがだめだった」と言います。ただそういう経営者の方を見てみると、あきらめてしまうのが早すぎるように思います。それと、奥深いところまで入り込んでいないようにも思います。
1.すぐにあきらめてしまう。
2.奥深いところにまで入り込んでいない。
すぐにあきらめてしまう
例えばリスティング広告を例にとると、1か月、5万円の予算をかけて広告を出したとします。そしてクリック数が1,000件、問合せが3件だとします。それを見て、すぐにあきらめてしまう経営者は「3件しか来なかった」と見ます。売上を上げていくことができる経営者は「今月は3件、では来月は6件にするために、ホームページのここを変えよう、広告文のここを変えよう」と考えます。そして後者の経営者は、「売上が上がる仕組み」を構築していくことができます。この大きな違いなのです。
奥深いところまで入り込んでいない
例えば上記でいうと、リスティング広告を出すとともに、ホームページの作り方、問合せの誘導の仕方、問合せ後のフォロー営業の仕方、リスティング広告の出し方など、多くの工夫を行うことによって「売上が上がる仕組み」が構築されてきます。
しかし売上を上げていくことができない経営者は「リスティング広告を出せば売上が上がるらしい」という表面しか見ていません。そして1か月リスティング広告を行って、売上が上がらないから「効果がない」としてやめてしまうのです。全体として「売上が上がる仕組み」を構築していくのか、それとも単なる戦術の一つにしかすぎない「リスティング広告の出稿」を、あたかもそれだけを行えば売上が上がる「魔法の杖」と見てしまうのか、この大きな違いです。
セミナーや本で勉強したことをもとに、売上を上げていくことができる経営者、できない経営者の大きな違いは、こういったところにあります。