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会社は、自分で会社の「死=倒産」を選択することができる

巨人のコーチが、37歳という若さでお亡くなりになりました。

私とほとんど年齢が変わらない方が、ある日突然、お亡くなりになるというニュースを見ると、人間はいつ死ぬか、自分で選べないものなんだ、という思いを強くします。

人間の「死」というものがあるように、会社の「死」というものがあります。会社の「死」というのは、つまり、倒産、ということです。

しかし人間の「死」と会社の「死=倒産」には、明確な違いがあります。

会社は、自分で倒産する時を選択することができる

それは、会社は死ぬ時、つまり倒産する時は、会社自身で選択することができる、ということです。

倒産の代表は、破産です。破産には、自己破産と債権者破産とがあり、債権者が破産を申し立ててくることもありますが、これはめったにないケースでありますから、やはり会社は、会社自身、つまり経営者自身で、破産する時を選択できる、ということです。

資金繰りが厳しい状況になってきたら、売上が低下してきている状況になったら、経営者としては「破産」という言葉が頭にちらついてくることでしょう。

そこで、経営者が「いや、我が社は破産せず、必ず再生するぞ!」と考えて奮起できるか、それとも「もうだめだ、破産を考えていこう・・・・」と思ってしまうか、その経営者の考え方が、その会社が再生の方向へ進めるか、破産の方向になってしまうのか、その方向が決まってしまいます。

会社が倒産して失うもの

破産をするのは簡単ですが、失うものはとても大きいです。

  • 今まで築き上げてきた、会社、個人の財産。
  • 従業員の働き場。従業員と、その家族が生活の糧を得る場。
  • 今まで築き上げてきた、会社の顧客、信用、ブランド。

また、経営者自身も、あらたな働き場を見つけなければなりません。

確かに借金はなくなりますが、失うものはとても大きいです。

破産というと、借金がなくなるということばかりがクローズアップされますが、失うものがとても大きい、ということも、考えなければなりません。

破産をする前に、会社を再生の方向に向かせるためにやれることが山ほどあるにも関わらず、それらをやることもなく安易に破産してしまう会社は多いのではないでしょうか。

会社は、自分の「死=倒産」を選択することができます。

自分の会社をどうするか、考えるのは経営者自身です。

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