リスケジュールを行っても倒産する会社とは?
リスケジュールという言葉がメジャーになって以来、リスケジュールを行った後、中小企業はどうしていくべきか、あまりにもそのことが、おざなりになっているような気がするのです。
私どもは、昔からみなさんに、以下のことをお伝えしています。
- リスケジュールは、あくまで会社再生のための一手段であって目的ではない。
- リスケジュールは返済を0円近くにするだけであり、それでなんとかなったと経営者は安心しても、事業の赤字を黒字化しなければ結局、企業は破綻してしまう。
- リスケジュールは、ゴールではなく、あくまで会社の再生に向けてのスタートである。
これが、現在の風潮では、リスケジュールはゴールである、というようになってしまっていないか、それが私には、心配なのです。リスケジュールを行うとともに、会社を再生させるために、売上向上策、粗利率改善策、経費削減策、などをうっていかなければ、結局事業の赤字で会社の資金を食いつぶし、破綻に向かってしまうことになるのです。
政府のやることは、中小企業の倒産の先延ばしということでしかなく、中途半端なのです。10年前の中小企業金融安定化保証制度でも、それでその後1年ぐらいは倒産は確かに減少しましたが、その後一気に倒産が増えました。
一時しのぎの資金調達にしかすぎなかったからです。
リスケジュールを行った企業が、一時的に倒産は回避できても、結局多くの中小企業経営者がそれで安心して油断してしまうため、事業赤字を黒字にしようということが後回しになってしまい、後でそのような企業の多くが、破綻してしまうことが予想されます。
だから、リスケジュール+事業の黒字化策、これをセットでやらなければ、ならないのです。リスケジュールだけ、資金調達だけ、政府の施策はそのように片手落ちだから、その場しのぎにしかならず、結局中小企業は、苦しいままです。当社メルマガをお読みいただいている方は、時々、上記のことを言うものだから、そのあたりの意識はしっかり持っていただいていることでしょう。
私どもには月に60~80社、資金繰りが厳しい中小企業経営者が面談相談にこられますが、「リスケジュールさえできればよい」「資金調達さえすればよい」という方はほとんどいらっしゃいません。みなさんしっかり、経営をどう立て直していけばよいのか、そのあたりの視点を持って、ご相談にお越しいただいています。
資金繰り・資金調達など財務でお困りの方は「無料相談」をご利用下さい。
ただ、中小企業経営者360万名の中で、当メルマガをお読みの方は、6万名といえども、全体からすれば1.5%にすぎません。残り98.5%の中小企業経営者は、リスケジュールという言葉におどらされて、方向をあやまってしまうのか・・・私には、それが心配です。
エクステンドでは、経営者からの無料相談を受け付けています。業務改善したい、新たな資金調達を得たいや、返済・資金繰りが厳しいなどのお悩みでしたらお気軽にご相談ください。まずは下記バナーより「無料相談」をご利用ください。