資金繰りが厳しい会社が相談者を間違えると悪化してしまう
弊社には日々、多くの中小企業経営者から、「資金繰りが厳しい!どうしたらいいでしょうか。」という相談をいただきます。私どもは経営コンサルタントで、専門は事業再生、つまり倒産寸前の会社を立て直す、という仕事を行っております。
事業再生コンサルタントというと、どうしても怪しいイメージがつきもので、私どもに面談相談のご予約をいただいても、こわごわ、弊社事務所に来られる方も多いです。私どもは病院のようなもので、体の状態が悪くなれば病院に行くという感じで、企業の状態が悪くなればわれわれに相談、という感じで、気軽にご相談いただければ、と思っております。
われわれは、全ての企業が再生できるように、取り組んでおります。われわれは会社再生のプロとしてやっているので、どうやって倒産寸前の会社を立て直すか、やり方が分っております。
しかし、そう言っても信用されないことが多いんですね。面談相談に来てもらい、どうやってその会社を立て直していくか、2時間お話しして、顧問契約をご依頼される。
しかし、帰ったら、まわりに振り回される。例えば自分の会社の顧問税理士に「事業再生コンサルタント会社に入ってもらって会社を立て直していこうと思うんだがどう思う?」と社長はなぜか、聞いてしまうんです。
税理士で、税のプロであって会社再生に強いところはほとんどありません。われわれのようなプロより、生半可な知識のその税理士の言うことを、信用するんですね。
税理士は「そんな怪しそうなところはやめときなさい。」と答え、そして「やっぱり、顧問契約はやめます。税理士先生に、再生への指導をお願いしていきます。」となる。もしくは「厳しい状況になってしまったのも私の責任です。自分で再生していきます。」となるのです。
先日も、2年前に一度相談にお越しいただき、当時顧問契約を依頼したいと言われながら、リスケジュールという手段に踏み切れず、あくまで粉飾をかさねて資金調達したいとのことで、そのままになっていた企業の経営者が再度相談に来られました。
状況はより悪化し、ただこれが最後のチャンスと、意を決して相談にこられたはずなのに・・・
また顧問契約を依頼されましたが、戻って税理士に相談して、また迷いの道に入られてしまった・・・
私どもとしては、経営者が意を決しないかぎりは、なんともできないんです。自分で自分の会社をだめにした経営者だから、その経営者が自力で自分の会社を再生させるのは、困難なことなんです。
税理士に再生への指導を依頼しても、その税理士がよほど企業再生に長けている方ならともかく、やり方が分からないというのが普通なのです。
弊社の顧問になってほしいからこんなことを言っているのではありません。それでも多くの企業から再生のコンサルティングを依頼されて、はっきりいって弊社の人繰りに困っているぐらいです。
しかし、再生へのチャンスを一度は手にしながら、相談すべきでない人、つまりどうやって会社を再生させるか分かっていない人に相談して、迷いが生じる経営者がいるのを、見ていられないのです。
再生への道を一度は決断しながら、会社再生については素人の人の話を聞いて、再び迷いの道に入ってしまう。
この気持ちは、厳しい状況の中小企業経営者でなければ分からないでしょう。迷い。本当につらいものだと思います。しかし、経営者としては腹をくくらなければなりません。ほとんどの企業は、再生できます。
しかし、多くの経営者は、どうやって会社を再生させるか、その方向、そしてパートナーを間違えてしまうから、自分の会社を再生させることができずに破たんさせてしまうのです。誰かがなんとかしてくれるんではないのですよ。経営者であるあなた自身が、決断しなければならないのですよ。
エクステンドでは、経営者からの無料相談を受け付けています。業務改善したい、新たな資金調達を得たいや、返済・資金繰りが厳しいなどのお悩みでしたらお気軽にご相談ください。まずは下記バナーより「無料相談」をご利用ください。