銀行融資の審査にあたって個人信用情報はどう見られるのか
多くの方が気にされるのが、銀行融資の審査にあたって、個人信用情報はどう見られるのか、です。
個人信用情報機関は、次の5つあります。
- 全国銀行個人信用情報センター(銀行系金融機関が加入)
- 全国信用情報センター連合会(商工ローン系金融機関が加入)
- CIC(クレジット・信販系金融機関が加入)
- CCB(業界横断)
- テラネット(業界横断)
ちなみに、個人信用情報センターがあれば、法人版もあるのか、ですが、法人の信用情報は全国信用情報センター連合会のみ、情報を交換しています。
商工ローンで融資を受ける場合、全国信用情報センター連合会で、法人で借入している情報が交換されるわけです。銀行や信用金庫が加入している全国銀行個人信用情報センターでは、個人の信用情報のみが交換されます。
では、経営者個人が消費者金融や商工ローンで借入している場合、または延滞や破産などのブラック情報がある場合、その個人信用情報は会社での銀行融資にどう影響してくるのでしょうか。
まず、消費者金融や商工ローンで借入している情報は、銀行や信用金庫が加入する全国銀行個人信用情報センターでは分からないことがほとんどです。
ただ、銀行や信用金庫はCICやCCB、テラネットなどにも加入しているケースがあり、そこに消費者金融や商工ローンも加入していれば、それらの借入情報が分かってしまいます。
経営者が消費者金融や商工ローンで多く借入していれば、銀行からは融資が受けにくくなります。
そうなると、そのような借入情報が銀行や信用金庫に分かってしまうかどうかがポイントとなります。その答えは、銀行から融資を受ける形態によって違います。
まず、銀行のビジネスローン。これは、融資審査にあたって経営者の個人信用情報をとります。
ということは、銀行のビジネスローンは経営者が消費者金融や商工ローンで借入があると、融資が受けにくくなる、ということになります。
次に信用保証協会保証付融資。この場合、信用保証協会や、融資申込みがあった銀行では経営者の個人信用情報をとることはあまりないです。
ということは、信用保証協会保証付融資では経営者が消費者金融や商工ローンで借入があっても、影響は少ないということになります。
国民生活金融公庫での融資も同じです。国民生活金融公庫では、経営者の個人信用情報をとることはあまりないので、経営者が消費者金融や商工ローンから借入があっても、影響は少ないです。
最後に銀行のプロパー融資。この場合も、銀行は経営者の個人信用情報をとることはあまりないです。そのため、経営者が消費者金融や商工ローンから借入があっても、影響は少ないです。
これは、経営者の個人信用情報がブラックである場合でも同じです。
ブラック情報が、融資を受けようとする金融機関に分からなければ、会社で融資を受けることも可能になります。経営者がブラックであっても、信用保証協会保証付融資や国民生活金融公庫から融資を受けているケースは本当に多くあります。
しかし、信用保証協会保証付融資や国民生活金融公庫での融資で、過去に事故暦があれば、それらの融資は受けられません。
経営者が消費者金融や商工ローンで借入があったり、ブラックであったりしても、借入の道を探ることは可能です。
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