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銀行員がよく使う「受手余力」とは?

受手余力という言葉を聞いて、ほとんどの方が、なんだそれは?と思うのではないでしょうか。それもそのはず。受手余力という言葉は、銀行員がよく使う業界用語だからです。

 

受手とは、受取手形のこと。企業が得意先から受け取った手形のことです。

 

受手余力、つまり受取手形の余力という言葉は、手形割引や裏書譲渡にまわしていない手形、言い換えると企業が保有している受取手形がどれだけあるか、ということです。

 

余力が大きいほど、企業が割引も裏書譲渡もせず手元に保有している受取手形が多い、ということになります。受手余力が大きいということは、手形割引や裏書譲渡にこれからまわすことができる受取手形を多く保有しているということで、企業の支払能力が高いということになります。

 

対して受手余力が小さい、つまり受取手形の多くを割引や裏書譲渡にまわしている状態は、今後割引や裏書譲渡にまわすことができる受取手形が少ないということになり、企業の支払能力が低い、資金繰りが厳しい、ということになります。

 

受手余力が大きいということは、資金繰りがそれだけ楽である、ということであり、融資審査にはプラスに働いてきます。受取手形をなるべく割引にまわさず、手元に置いておくことは、銀行から良い評価を受けやすいことになります。

 

ただそれを目指し、現金預金を減らしすぎると、安全性の低い企業ということで逆に銀行からの評価が悪くなってしまいます。いきすぎはよくない、ということです。

 

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