税金を滞納している企業が銀行から融資を受けるには?
私どもによくいただくご相談の一つに、「税金を滞納しているが銀行から融資を受けられるか?」というものがあります。
答えは、税金を滞納している会社は、銀行から融資は受けられません。
滞納の事実を銀行はどうやって調べるかというと、融資を申込みした企業から、納税証明書の提出を受けることによります。
国民生活金融公庫や保証協会保証付融資、銀行のビジネスローンの場合は、納税証明書の提出が必須ですが、銀行のプロパー融資では納税証明書の提出を求めないことも多く、その場合、銀行が税金滞納の事実を見逃すこともあります。
ただそれはあくまで例外であり、税金を滞納している企業は基本的に融資審査が通らないので、困っている企業も多いかと思います。
この場合の解決策は、次のとおりです。
1.ノンバンクや親戚・知人などから税金滞納を解消するだけのお金を一時的にでも借りる。
2.そのお金で税金滞納を解消する。
3.税金滞納が解消されたら納税証明書を発行してもらい、納税の事実を銀行に証明して融資審査を受ける。
4.融資が通ったら、一時的に借りていたノンバンクや親戚・知人にお金を返す。
これが、税金を滞納している企業が銀行から融資を受ける方法です。
ただ、税金滞納の問題は解決しても、業績自体を見られて銀行から融資を受けられないかもしれません。資金繰り問題は、融資を受けることによって解決できるというものではありません、どうやって黒字化できるか対策をうつことにより解決することが重要です。
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