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担保不動産を競売のおそれから守る方法

銀行から融資を受けるにおいて、持っている不動産を銀行に担保として差し出している企業は多いかと思います。

 

しかし担保としている以上、融資の返済ができなくなって返済条件変更交渉も行わないとすると、銀行から強行的な手段、つまり競売にかけられてしまうおそれがある、ということです。

 

競売にかけられてもよい不動産ならともかく、以下のケースでは競売にはかけられたくないでしょう。

 

  • その不動産が事業を行うにあたって絶対に必要な不動産、つまり工場や店舗などで、その不動産が別の人の手に渡っては商売が続けられないケース
  • 周囲の目があり、その不動産が別の人の手に渡ってしまっては、「不動産が競売されたのか。」と見られるおそれがあり信用面からも競売にかけられるのがまずいケース
  • 自宅が心のよりどころであったり、家族の問題などで絶対に手放したくないケース

 

他にもいろいろなケースが考えられるでしょうが、銀行による不動産の競売のおそれから不動産を守る方法の一つが、リースバックです。

 

リースバックとは、協力者にいったん不動産を買い取ってもらいますが、その協力者から賃借することにより、立ち退く必要がないため外観は変わらず、つまりその不動産を使い続けることは変わりないため見た目は分からず、また協力者が買い取るに際して担保抹消が行われるため銀行による競売のおそれから解放されることになります。

 

【関連記事】リースバックで銀行返済費用より支出を抑え、事業再生と同時に社会的信用の保護も実現

 

そして会社の体力がまたついてきた時に、協力者から買い戻すことにより、所有権を戻すことも可能です。

 

私の会社でも、ご相談企業のリースバックの支援は何件か行った実績があります。競売のおそれがなくなった経営者は、業績の回復に注力することができます。

 

この手法を使うには協力者が現れることが不可欠ですが、資産が豊富な親族や知人に協力者になってもらうことが通常です。

 

しかし協力者を見つけるのが困難な場合もあります。その場合は不動産会社で「協力者役」となってくれるところもあります。

 

ちなみに私の会社では協力者役となってくれる不動産会社を1社確保しています。

 

その会社は、リースバックを行う不動産は東京や大阪・名古屋など都市部かその周辺地域のみ対応してもらえますが、リースバック前提で、企業の一時的な資金不足に融資を行う協力もしてもらっています。

 

このように、銀行による競売のおそれから解放されるために、このリースバックという手法は良い手法です。銀行に不動産担保を差し出している企業の方は、覚えておいてはいかがでしょうか。

 

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