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日銭商売の会社が運転資金を必要とする理由

お客さんから商品代金を現金でもらう小売店・飲食店など、いわゆる日銭商売の企業は、売掛金がほとんど発生しないため、売掛金の回収に日数がかかることによる運転資金の需要は発生しません。

 

またこのような業種でも在庫をかかえなければなりませんが、売上が落ちつくと在庫は一定量になるので、そうなれば新たな運転資金の需要は発生しません。とすると、このような業種は、融資の必要が生まれるのは店舗の内装など、設備投資のための資金のみとなります。

 

しかし、このような業種の企業でも、設備投資するわけでもないのに融資を受けたいという場合があります。

 

売上が伸びてきているのであれば、在庫も多くなっていくので運転資金の需要は発生するのですが、そうでなければ、日銭商売の業種の企業が融資を必要とするのは、「赤字を補填するため」となります。

 

基本的に日銭商売の業種は、設備投資をしたり売上が伸びてきていたりするのでなければ、融資を受ける必要はないのです。しかし、それでも融資の必要があるのであれば、実際は「赤字補填」にまわるのではないか?と自ら疑ってかかる必要があります。

 

赤字補填にまわすために融資を受けると、利益から返済するわけではないので、どんどん借入金がふくらんでしまうのが通常です。

 

赤字を黒字にする対策は、融資を受けて手元に現金預金が一時的でも豊富にあると、どうしても安心してしまい後回しになってしまいます。この「後回し」が、後に多額の借入金という結果になってしまいます。

 

そう考えると、融資を受けてもそれが実質的に赤字補填にまわってしまうのであれば、早急に赤字を黒字にする対策をうつ必要があります。

 

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