売上・利益を分解する
銀行に、自社の決算を報告するとき、もしくは今後の売上・利益計画を説明するときに、もし売上・利益が分解できるようであれば、分解した資料も作って、銀行に持っていくといいです。
例えば、建設業の会社が【土木工事】【住宅工事】【リフォーム】と3部門あったら、それぞれの部門での売上・利益を算出し、銀行に説明すると、銀行に喜ばれます。もう1つの例。飲食店が3店舗あったら、それぞれの店舗の売上・利益を算出し、銀行に説明するとよいでしょう。
なぜこのようにするのが良いかというと、経営者から「前期は赤字だった。」と言われても、その理由が、「数値とともに」銀行に説明されなければ、銀行としてはその要因が分からないからです。銀行にあなたの会社のことを深く理解されないと、銀行から融資を受けにくくなるのは当然のことです。
ただ「赤字だった。」と言うのではなく、なぜ赤字だったのか、部門に分けられるのであれば売上・利益をそれぞれの部門ごとに算出し、銀行に説明すると、銀行はあなたの会社のことを深く理解してくれるようになります。
部門1、部門2、部門3とあり、部門1と部門2が黒字であったが、部門3が赤字であったら、
「今期は、部門3の赤字を黒字にすべく、人員をスリム化します。」
「部門3は、他社へ売却します。」
「部門3は、改善が見込まれないため、廃止します。」
などの、次の決算に向けての展望を経営者が語りやすくなり、そのことが、銀行からの信用を得ることになります。
また、このような、これからの計画を言葉で説明するだけではなく、経営計画書として、部門ごとの「売上・利益計画」として説明できるようにしてください。