社長は経営のために簿記3級程度の知識は持っておいた方がいい
会社を経営されるていらっしゃる方は、ぜひ簿記3級程度の知識は、経営のための知識として持たれた方がよいかと思います。
簿記3級の試験は3ヶ月ぐらいの勉強で十分受かる試験なのですが、それを目標に勉強されると、勉強がはかどるのではないでしょうか。
というのも、多くの経営者からご相談いただくにおいて、
私「経常利益はいくらですか?」
↓
相談者の方「経常利益ってなんですか?」
私「自己資本はいくらですか?」
↓
相談者の方「資本金は○○円です」(自己資本と資本金は違います。)
・・・・・
と、このように、基本的な財務知識さえも、ほとんど持ち合わせていない経営者が、とても多いと痛感しているからです。
財務知識がなければ、なぜ資金繰りが厳しくなっているのか、分かるわけないですよね。「銀行がお金を貸してくれないから」これは違いますよ。
資金繰りが厳しくなっている原因が分からないのに、資金繰りを改善できるわけないです。せめて簿記3級レベルの、財務知識、会計知識をつけなければ、会社の経営は行うべきではないです。断言します。
なぜなら、基本的な財務知識がないのに、会社を経営するのは、「とても危険」だからです。飲酒運転と同じぐらいのレベルの危険です。
私が数百社の経営者から相談いただくにおいて、いろいろな会社そして経営者を見させていただいた上での結論です。私が銀行員時代おつきあいしていた、銀行から普通にお金を借りられる企業の経営者は、みなさん基本的な財務知識はしっかりお持ちでした。
しかし、現在私のところにご相談にこられる方とお話していますと、基本的な財務知識さえも持ち合わせていない方を多く見かけます。ということは、財務知識がないから、資金繰りをどう良くしていくかを考えることもできず、資金繰りが悪化してしまった、銀行から普通にお金を借りることができなくなってしまった、このような推論が導きだされるわけです。
地図がなければ目的地に行くことができないと同じように、会社の決算書はどうなっているのか、月次試算表はどうなっているのか、読むことができないで、どうやって経営できるのでしょうか。
簿記3級を勉強するのがいやであれば、財務会計の本を1冊読むぐらいでもいいのですよ。2時間ぐらいの話ですよ。そんな時間ぐらいありますよね。
財務知識がないから、赤字となる仕事を平気で請け負ってしまう、このようなことも行われてしまいます。
メルマガ「銀行とのつきあい方」をお読みいただいている方は、資金調達に関心いただいている方でしょうが、資金調達の前に、まずは財務改善を図りましょう。
私のやりがいは、多くの中小企業に、元気になって事業を発展していただくことです。決して、中小企業の資金調達に成功することが、やりがいとなるわけではありません。(それでは単なる融資ブローカーになってしまいます。)
資金調達は手段であって、目的ではないですよね。企業を発展させるという目的があって、資金調達をするのですよね。
そのような目的の資金調達でしたら、喜んでお手伝いしたいです。(下記バナーのホットラインにお電話ください。)
しかし、赤字の原因と対策を考えようともせず、資金調達ができればいいんだ、というようなご相談は、お断りしております。(赤字の原因と対策を一緒に考えてほしいというご相談も喜んでお受けします。)
企業を発展させるためには、まずは経営者が、基本的な財務知識を持つことが必要です。本を1冊、2時間ぐらいで基本的な財務知識は十分つきます。
私はこれから、いろいろな手段を使ってこのことを訴え続けることに決めました。これが、中小企業の倒産を減少させる一番の対策だと、本気で思っています。(税理士の方で、決算書の簡単な読み方のレポートを書いていただける方はいらっしゃいませんか?)
「経常利益ってなんですか?」というようなことを言う経営者、銀行は引きますよ。気をつけてください。
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