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赤字を資金調達でまかなうことについて

赤字といっても、一時的な要因による赤字だったらまだしも、継続的な赤字、つまり会社自体が利益を上げる体質になっていないのであったら、それをお金を借りてしのぐこと、それは間違っています。

 

大間違いです。その場合、必要なのは利益を上げる体質に転換するために対策をとること、それと、銀行への返済をストップして、銀行に猶予期間を与えてもらうことです。

 

例えば秋には利益が出るようになるから、今までずっと赤字でもお金を借りてしのぎたい、というように考える方がいますが、多くは希望的観測です。

 

本当にそのような利益の出る受注をすでにとっているならまだしも、そういうことを言う方の多くが希望的観測にすぎないです。なぜか人間、良いことは実現できるというように、思ってしまうものなんですね。現実を見つめてください。

 

また銀行から借りることができずに、商工ローンなどの高利から借入れをしてしまい、自分で自分の首を絞める方がいますが、そんなところから借りる前に、まずは銀行に返済を相談してください。

 

銀行に返済について相談する企業は、今どき珍しくないのです。しかし、経営者のつまらないプライドからか、商工ローンから借りて銀行への返済を行ったり、粉飾決算を作って銀行からお金を無理やり借りようとしたりする経営者がいますが、それが自ら首を絞めることになるのが分からないのでしょうか。

 

私たちも資金調達のお手伝いを行うことがありますが、それは前向きな資金(事業展開のための資金など)や、リスケの前に資金を潤沢にして会社再生にそなえるための資金など、「意味のある」資金調達のお手伝いを行います。

 

決して、一時しのぎのなんの解決にもならない資金調達のお手伝いは行いません。断ります。

 

確かに、粉飾決算を作るのを手伝うなどして、融資ブローカー的に資金調達を行い、企業から成功報酬を30%、50%とることをやったら、儲かります。

 

しかし、私は「儲かればいいや」という仕事は絶対したくありません。あくまで、企業が立ち直って、元気になるまでのお手伝いをしたいのです。それが、私の会社の使命だと思っています。

 

恒常的な赤字をお金を借りてしのいでいきたいという経営者の気持ちは分かりますが、長期的に考えてみてください。

 

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