決算書を読める力は経営者には必要か?
私は、多くのご相談を受けてきましたが、その中で思ったことは、社長が決算書を読める会社は、多くないということです。「決算書ぐらい読めなくてもいいじゃないか。」と思われた社長、いらっしゃいますか。
こういうことを言うと申し訳ないのですが、決算書を読むことができない社長は、経営者として失格ではないか、と思います。
簿記3級を、代表取締役になるための条件にすると、国が定めてもいいくらい、私が見てきた中で多くの会社が、社長が決算書を読めないばっかりに、経営危機に陥っています。
決算書を読めなければ、当然、試算表を読むこともできません。試算表は、企業の経営状態を、リアルタイムで表すものです。
試算表を毎月作っていない企業は、どのように、自分の会社が儲かっているのかいないのか、儲かっていないならどの部分がネックになっているのか、判断するのでしょうか。
税理士に決算書を作ってもらわなければ、1年を通じて黒字となったのか赤字となったのか分からない、そんな会社が、結構あります。
そのような会社は、よほど利益の出る会社でないかぎりは、資金繰りが厳しくなり、経営危機に陥るのが早いです。銀行も、そのような会社は相手にしないです。
またそこまでいかなくても、1月の今、出せる試算表が昨年の9月のものであったりする会社も、同じようなものです。
試算表が出てこなければ、経営者は、どのように経営を行っていけばいいのか、分からないでしょう。
このメールマガジンを読んでいただいている方で、資金繰りをなんとかしたい、と思っている方も多いのではないでしょうか。
そのためには、まずは現状把握が必要です。試算表を毎月出るようにすることから、はじめてみてください。
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