融資希望金額の根拠は?
銀行員時代、いろいろな会社から融資の申込みを受けていましたが、申込み時には、融資希望金額も聞きます。しかし、融資希望金額の根拠を聞いて、答えられない会社が多くありました。
銀行は、よほどの優良企業でないかぎり、融資希望金額に、根拠を求めてきます。言っただけ借りられる、というわけではないのです。
資金調達コンサルタントを行っている現在でも、「700万円がほしい」「25万円がほしい」というように、相談を多くいただきますが、金額の根拠をはっきりしてもらうようにお伝えしています。一時しのぎで借りても、すぐに資金繰りが詰まってしまいます。1年分くらいの資金繰りを考えた上で、融資希望金額を考えるべきです。
では、根拠はどうやって考え出すのでしょうか。基本的に、運転資金は資金繰り表で、設備資金は設備の見積書などで根拠が分かります。そういった書類を銀行に提出し、それを根拠にすれば十分です。
たったそれだけのことで、銀行は納得し、根拠がない場合より、ずっと積極的に融資審査を行ってくれます。簡単なようですが、融資審査通過に近づくためのテクニックですので、実行してみてください。
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