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銀行が警戒する実体の見えない決算書の科目

銀行員が決算書を見ていてこわいもののとして、実体の見えない科目があります。

 

実体の見えない科目は、現金預金・有形固定資産・有価証券など以外はほとんどかもしれませんが、特にソフトウェアなどの無形固定資産、特許権、営業権、繰延税金資産などは、本当にこの金額の価値はあるの?」という、疑いの目で銀行員は見ます。

 

それらの資産の価値が、決算書上の金額より実際は低いものであると、とたんに実質債務超過(自己資本がマイナスであること)ともなりかねず、銀行員はそれらの科目に慎重な見方をします。

 

これらの科目は税務上で一括償却できない、といった事由があって計上されていることもありますが、「本当は自己資本をもっと小さく見なければならない?」と銀行員は考えてしまうことが多いです。

 

そういう銀行に対しての対策は、「説明すること」です。例えば特許権がこれだけの金額があって、実際もそれだけの価値があることを銀行に納得させたければ、この特許権は将来どれだけの利益を生む、といったことを、資料も用いて銀行に説明してください。要は銀行を納得させれば勝ちなのです。

 

特に、決算書上において金額が大きい科目は、その内訳を示し、一つ一つ銀行に説明した方がよいです。

 

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