銀行は不動産情報の宝庫
意外と思うかもしれませんが、不動産の情報を集めるには、不動産屋だけでなく、銀行も有効です。
銀行は、企業活動の中枢である資金繰りに関わる仕事なので、企業の経営情報は多く入ってきますが、その中で不動産情報も多く入ってきます。
企業が不動産を売りたい、買いたい、借りたい、貸したい。企業のいろいろなニーズに、銀行は不動産情報を提供することによって応えることができます。
銀行の担当者は、企業の不動産に関するニーズの情報を得ると、銀行全体で作っているデータベースに登録します。それは銀行内で閲覧できるようになっていて、例えば企業が倉庫用の不動産を借りたい、といったニーズを聞くことができれば、データベースより、そのようなニーズにマッチする不動産が貸しに出ていないか、探すことができます。
なぜ銀行はそのようなことをするかというと、不動産の情報提供をすることによって、企業とより深い仲になれるからです。企業は、いろいろ情報提供してくれる銀行への信頼感は高まるでしょう。また、それによって不動産購入となれば、そこで融資が発生するかもしれません。売り物件の情報をくれた銀行とは別の銀行で、不動産購入のための融資を受けようとする企業はいないでしょう。
また、銀行を通せば、企業は、その相手と直接交渉することができます。不動産を買いたい企業が、売りたい企業と直接交渉する。不動産屋を通さないので、仲介手数料は発生しません。(信託銀行等、不動産業も行っている銀行ではそういうわけにはいきませんが)
銀行の持っている不動産情報は、不動産業者間では回ってないものもたくさんあります。掘り出し物の情報も見つかります。
企業が不動産を売りたい・買いたい・借りたい・貸したい、というニーズが出てきたときに、銀行に相談するのも一つの手だと思います。