スポット資金
スポット資金
短期の運転資金融資の中でも、「スポット資金」と呼ばれるものがあります。
これは、一時的な運転資金不足を補てんするために融資を受けるものです。例えば、一時的に仕入が多くなったが、月末には売上代金入金が多く、それまで一時的に融資を受けておく、というように行います。
スポット資金融資は手形貸付にて行われます。期日一括払いで、返済日をはじめに決めておきます。スポット資金というだけあって、1週間から3ヶ月くらいの、ごく短期の融資期間です。
将来、スポット資金の必要が生じそうな企業の場合、いざという時にスポット資金での融資を受けることができるようにしておいた方がいいです。そのためには、今はスポット資金が必要でなくても、実験的に一度借りておくことをお勧めします。
銀行は、前例主義の組織なので、以前スポット資金を融資した企業には、また行おうとしても審査は通りやすくなるものです。業績悪化がなければ、スポット資金を何回も借りることができるでしょう。
また、スポット資金を確実に借りられるようにするために、手形貸付もしくは当座貸越の極度を設定しておくことも上級テクニックとしてあります。例えば極度を5千万円に設定し、その極度内であればいつでも自由にスポット資金を借りることができる、というようにしておくと、将来的に安心です。