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経常運転資金とは

経常運転資金とは、銀行貸付における資金使途の一つであり、

 

(売掛金+受取手形+棚卸資産)-(買掛金+支払手形)

 

という計算式で計算されます。この考え方は、企業が商品代金等の決済において、立て替えている金額というものです。商売上の裏づけがある資金です。

 

企業は資金を立て替えているため、当然どこかからその分の資金を調達してこなければなりません。そこで、銀行からの借入が登場するのです。

 

銀行も、経常運転資金は商売の裏づけがある資金であり、もしお金を貸している企業が倒産になっても売掛金・受取手形・棚卸資産は現金化されるということで、お金を貸す説明がつきやすくなります。

 

通常は、手形貸付の一括返済型(分割返済がない)、商業手形割引で貸付していることが多いです。そうはいっても、要注意先以下の企業には経常運転資金は貸付しにくいのです。

 

もしお金を貸している企業が倒産となった場合、その債権者は担保をもっていない限りは債権は一律の配当となるので、経常運転資金での貸付であるからといって銀行は売掛金・受取手形・棚卸資産から優先的に弁済されるわけではないからです。

 

もしあなたの会社が経常運転資金としてお金を借りていれば、財務内容が悪化して要注意先になれば、担保の要求・返済の要求を銀行から受ける可能性は充分にあります。

 

この点でも、あなたの会社が要注意先にならないように充分注意してください。要注意先にならない方法は、細かい規定はありますが、簡単に言いますと

 

・経常赤字にならない
・債務超過にならない
・実質債務超過にならない

 

返ってくる見込のない貸付金・不良売掛金在庫・受取手形などは銀行は資本から引きます。以上は、充分注意してください。

 

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