自己査定
自己査定
自己査定とは、年に2回、融資をしている会社を分類していく作業です。全部の融資を受けている会社が対象になります。
分類により、正常先・要注意先・破綻懸念先・実質破綻先・破綻先に分類されていきます。
正常先と要注意先では天と地ほどのちがいがあります。絶対自分の会社が要注意先とされないように、注意しなければなりません。
要注意先に分類されるパターンは、取引条件基準と債務者状況基準があり、
取引条件基準は
・貸出条件緩和(返済日を延ばしてもらった、毎月の返済額を減らしてもらったなど)
・延滞がある
・極端に長期の返済契約がなされていて、貸出条件に問題がある
債務者状況基準は
・決算が経常赤字または当期赤字
・繰越損失がある
・債務超過(償却不足・不良資産(引っかかった売掛金・受取手形など)は資本から除かれて計算される)
などです。
ですが上の基準に引っかかったからといって全部が要注意先にされるのではなく、一過性の赤字、繰越損失が任意積立金などより下回っているなど、そういう会社は要注意先に分類されない可能性が高いです。それぞれの会社ごとに融資の内容と会社の財務内容を吟味されるのです。
要注意先に分類されると、
・融資が受けにくくなる
・基準とされる金利が高くなり、今ある融資でも金利引上げの要請が来る可能性が高くなる
など、会社にとっては死活問題ともなりかねません。
そうならないように、もしあなたが経営者、経理担当者などであれば、なんらかの対策をとっておいた方がよいです。